トレイルランニングの楽しみ方

風がひんやりと吹き、アウトドアに気持ちのよい季節になりました。木々の色、山に咲く花、虫の声、多摩川でも秋冬に向けてフィールドが変化しています。これからはランニングの季節です。多摩川ランニング、トレッキング、ヨガやボルダリングで鍛えたカラダで、この秋冬は楽しくトレイルランニングにチャレンジしてみましょう!

昨年「TRAIL RUNNINGの魅力」についてBLUEでお話をしていただいた石川弘樹よりBLUEへメッセージをいただきました。石川弘樹の考えるTRAIL RUNNINGとは。初心者の方も経験者の方もTRAIL RUNNINGを楽しむ参考にしてみましょう!

BLUE多摩川のトレイルランニングガイド

石川 弘樹

2001年よりアドベンチャーレーサーからプロ・トレイルランナーとして活動を開始。日本古来のストイックなどこか修業的で一部の人々のみで競われていた山岳レースの世界に独自のスタイルと雰囲気でレース、フィールドを駆け巡り、欧米スタイルを取り入れたアウトドアスポーツとして日本のランニング界に「山を走るスポーツ・競技」をトレイルランニングとして広く一般に普及させた人物。アスリートとして海外のレースを転戦しつつ、日本でのトレイルランニング第一人者としてレース・フィールドを積極的にまわり、あらゆる情報・知識を日本へ持ち帰る。これを活かしたイベントやレースを日本全国でプロデュースし、まだまだフィールドにおいて新参者のこのスポーツを「自然と人間とスポーツの適した共存」を目指し、国内でのトレイルランニングの健全な普及に力を注ぐ。

レースプロデュース

・北九州・平尾台トレイルランニングレース17/40km(福岡県北九州市)
・仙台・泉が岳アウトドアスポーツ30km(宮城県仙台市)
・信越五岳トレイルランニングレース110km(長野県・新潟県)
・斑尾高原トレイルランニングレース16/50km(長野県・新潟県)
・武田の杜トレイルランニングレース30km(山梨県甲府市)
・上越国際トレイルフェス35km(新潟県南魚沼市、十日町市)
・伊勢の森トレイルランニングレース20km(三重県伊勢市)

石川弘樹からのメッセージ「TRAIL RUNNINGとは」

山や大自然の“トレイル”(日本国内では登山道、遊歩道、林道などのことを言います)を走るランニングのことをいい、日本では古くから「山を走る」と言う行為は多くのレースが山岳マラソンや山岳耐久レースと称され、いち部の競技愛好家のみに楽しまれていた歴史的背景があります。このトレイルラニングの盛んな北米では古くからアスファルトを走るマラソンとは違い、広く普及するアウトドアスポーツのなかのいち文化として確立していて、人々は自然の中で走る「遊び」として親しみ、日本ではフィットネス、日々の習慣のように行われているジョギング感覚でも「山、自然の中を走る」このトレイルランニングが楽しまれています。

日本も近年のランニングブームとエコ、自然、スポーツツーリズムなどといった流行りのキーワードがどれもミックスされたようなこのトレイルランニングがひとつのアウトドアスポーツとしての市民権を得ようとしています。数年前より国内でもこの専門誌が季刊誌として書店に並んでいたり、ハウツー本や各種DVDなども販売されています。以前は純粋な個人の楽しみの為にこのトレイルランニングをしに山に入ることは少なく、大会や、他競技のためのトレーニングとして山を駆け巡るランナーが多かったのが現状でした。ここへ来て、マラソンランナー、夕方の皇居を走るジョガ―やスポーツジムから体を動かす環境を他に求めている人々、また登山やクロスカントリー、トライアスロン、最近では、ランニングもしたことのなかった人々が「アスファルトを走るより楽しそう」などの観点から山を走り始めることも見られ、あらゆる分野の人々がこのトレイルランニングをして自然のなかで「遊ぶ」という世界へ入ってきています。このトレイルランニング専用に様々なアウトドアメーカーを中心としてウェア、シューズ、様々なギア等が多数販売されています。スポーツ、アウトドアショップではではこのトレイルランニング単独のコーナーが設けられるようにもなっています。トレイルランニングを楽しむためには、まずマイペースで進むことを心がけてください。ランニングという言葉が付きますが、走り続けなければならないものではありません。キツい登りや苦手と感じた路面、下りでは歩いたって構いません。休憩も自由にとって、景色が良ければ写真も撮り、トレイルの他の利用者と会話もしてみましょう。山を楽しむ魅力は、山歩きと同じなんです。自然の関心を持ち、ルールやマナーをしっかり守って、山に踏み入れれば、すべて自己責任です。自分のスキルやリズム、体調に合わせて走る遊びをしてください。
最近では競技(レース)というものが目立ちますが、それはあくまでも楽しみ方の一つの選択肢です。トレイルランニング=山を走る競技ではありません。